全くの未経験でもITエンジニアに転職できるの?
失敗しないか不安だな・・・
このような疑問にお答えします。
前々から人気の職業の1つであるITエンジニア。
- 給料が高そう
- 職場の自由度が高そう
- フリーランスとして自由に働けそう
このようなイメージを持って、エンジニアを目指そうと考えている人多いんじゃないでしょうか?
実際、スキルのあるエンジニアの給料かなり高いですし、オフィスでお菓子食べて音楽聴きながら仕事できますし、フリーランスになってカフェで仕事している人もいっぱいいます。
一方、エンジニアに転職したものの合わなくてすぐ辞めてしまったという人、つまり転職に失敗した人が多いのも事実。
実は私も一度転職に失敗しています・・・
そう聞くと、自分もその内の1人になってしまうのではないかと不安になってしまいますよね?
そこで本記事では、未経験者がエンジニアへの転職に失敗しないための方法についてご紹介していきます。
- 未経験からでもエンジニアに転職できるの?
- エンジニアに転職してから、まともにやっていけるのか不安
- エンジニアに転職したいけど、自分は向いていないんじゃないか不安
このような疑問・不安を抱えている人は、ぜひ最後まで読んでいってください!
筆者である私は、これまでに
- ネットワークエンジニア
- サーバエンジニア
- Webエンジニア
- 社内インフラエンジニア
と経験してきており、エンジニア業界について熟知しています。
また、Webエンジニアへ転職する際は、プログラミングスキルを自分で勉強してからの転職だったので、未経験からの転職についての理解も深いです。
エンジニアの種類について解説
1口にエンジニアと言っても、実は様々な種類があるとご存知ですか?
- システムエンジニア
- Webエンジニア
- サーバエンジニア
- ネットワークエンジニア
すごくざっくりですが、こんな感じに分類されます。
厳密にはもっと細かく分類されますが、今回はわかりやすさ重視でこのような分類としました。
それぞれのエンジニアについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
システムエンジニア
「ITエンジニア=システムエンジニア」だと思っている人も多いのではないでしょうか?
一番耳にする名前だと思います。
システムエンジニアは、一言でいうとソフトウェアを作るエンジニアです。
このソフトウェアと言うのは、例えば
- 銀行のシステム
- 企業の勤怠システム
- 工場を動かすシステム
- Wordなどのパソコンソフト
などなど、かなり幅広いです。
何を作るのかはその会社やプロジェクトによって違いますが、とにかくこれらのものを作るエンジニアがシステムエンジニアだと思っておいてください。
プログラマーとの違いは?
他のエンジニアでも言えることですが、作業工程の違いです。
ソフトウェアを作る流れって、ざっくりわけるとこのようになります。
- 要件を決める(要件定義)
- 仕様を決める(基本設計・詳細設計)
- 実際に作る(製造)
- 動作確認をする(テスト)
この中で、実際に作る製造の工程のみを行う人がプログラマーです。
システムエンジニアが全工程を行う場合もありますし、製造をプログラマーに任せる場合もあります。
これは会社によって、あるいはプロジェクトによって異なりますが、基本的にシステムエンジニアは全工程を行うものだと思っておいてもらえばOKです。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Webページやアプリケーションを作るエンジニアです。
簡単に言うと、パソコンにインストールするタイプのアプリを作るのはシステムエンジニアで、Webブラウザ上で動作するアプリを作るのはWebエンジニアです。
また、Webエンジニアにはフロントエンドエンジニアとサーバサイドエンジニアの2つの種類があります。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、ユーザの画面に見える部分を作るのが仕事です。
クリックできるボタンを作ったり、ボタンを押したらポップアップが表示される動作を作ったりと、ユーザが目にする部分は全てフロントエンドエンジニアが作成します。
- HTML
- CSS
- Javascript
フロントエンドエンジニアにはこれらのスキルが必須で、その上で
- Vue.jsなどのスキルを見に付けたプログラマー寄りの仕事
- Webデザインなどのスキルを見に付けたデザイナー寄りの仕事
このどちらかの道を進むことになります。
作った部分が目に見えてわかるので、進捗状況がわかりやすいのが特徴です。
自分が作ったものが目に見えてわかると、モチベーションも上がりそう!
サーバサイドエンジニア
サーバサイドエンジニアは、フロントエンドエンジニアとは逆にユーザの目に見えない部分を作るのが仕事です。
例えば、
- ユーザ登録画面に入力した内容をデータベースに保存する処理
- ログインしたらデータベースに登録されている内容を参照してマイページを表示させる処理
など、ユーザの目には見えないけど、裏側で動いている部分を作ります。
作成には、以下のようなプログラミング言語を使います。
- PHP
- Ruby
- Python
フロントエンドエンジニアと違って、作ったものが目に見えてわかる訳ではありません。
ただ、Webアプリケーションの根幹となる部分を作るため、非常にやりがいを感じることができます。
サーバエンジニア
サーバエンジニアは、企業向けにサーバの設計・構築・運用・保守を行うエンジニアです。
サーバにも多くの種類があり、
- メールサーバ
- ADサーバ(Active Directoryサーバ)
- Webサーバ
など、数多くのサーバが使われています。
ADサーバはWindowsですが、その他のサーバは基本的にLinuxです。
そのため、サーバエンジニアはLinuxが自在に使える必要があります。
また、今まではクライアントの要件にあったサーバを自作PCのように組み立てたりカスタマイズしたりして、その後設定を行ってから設置していました。
しかし、最近は実機のサーバを会社内に設置することなく、クラウド上のサーバを使うことが増えてきています。
そのため、今まで必要だった自作PCの知識よりも、今後はAWSやGCPなどのクラウドサーバについてのスキルが求められるようになりそうです。
自作PC好きな人にとっては残念だね・・・
でも、今後クラウドサーバが主流になれば、今までのように現地に行く必要がなくなるので、サーバエンジニアもリモートワークが増えてきそうです。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、企業向けにネットワークの設計・構築・運用・保守を行うエンジニアです。
- ファイアウォール
- ロードバランサ
- ワイヤレスLANコントローラ
など、様々な機器を扱う場合もありますが、ネットワークエンジニアがメインで扱うのはスイッチとルータです。
このスイッチとルータの設定をして、設置・配線をすることでネットワークが構築されます。
ネットワークの構築作業は、やりがいがあるだけでなく、建築中の工場やホテルなど一般人がなかなか入れないような場所で作業することも多々あり、珍しい経験ができるのも魅力です。
ネットワークが通ってない建物なんて今どきないですし、今後もなくなることはないでしょう。
そのため、今後も仕事がなくなることもなく安定しているエンジニアと言えます。
未経験者におすすめはどのエンジニア?
エンジニアの種類についてはわかったけど、未経験者にはどれがおすすめなの?
自分がやりたいと思った、魅力に感じたエンジニアの仕事を選ぶのが一番です。
ただ、中には迷っていて決めきれないって人もいると思います。
そんな人のために、おすすめのエンジニアはどれなのかご紹介します。
20代の人にはWebエンジニアがおすすめ
まず、全てのエンジニア職の中でどれが一番おすすめかと聞かれたらWebエンジニアと答えます。
なぜなら一番自由度が高く、スキルさえ身に付ければ最悪会社に縛らられずフリーランスとして自分1人で生きていけるからです。
今後仕事がなくなるとも思えませんしね。
全てのエンジニアに言えることですが、未経験から転職するにはしっかりとスキルを見に付けておく必要があります。
Webエンジニアは、選考の段階でスキルがどれだけあるかが特に重視される傾向にあります。
その上、スキルがあっても年齢が高いと一気にハードルが上がります。
私も30歳でWebエンジニアに転職しようとしたのですが、年齢のせいで落とされることが多かったです・・・
29歳までって年齢制限があって申し込めなかった会社も多かったよね・・・
20代であれば、勉強をしてスキルさえ身に付ければ十分可能性があるので、20代の人にはWebエンジニアをおすすめします。
30代の人にはネットワークエンジニアがおすすめ
30代になってしまうと、未経験からWebエンジニアへ転職するのはかなり難しいです。
もちろん可能性が0ではありませんが、なかなか転職先が決まらず大変な思いをすることになるのでおすすめしません。
そのため、30代からエンジニアを目指すのであればネットワークエンジニアをおすすめします。
ネットワークエンジニアは、勉強してある程度のスキルさえ身に付ければ30代でも未経験から転職することができます。
また、ネットワークエンジニアとしてしばらく経験を積んだ後、社内インフラエンジニアへと転職することでWebエンジニアほどではありませんが、ある程度自由な働き方ができるようになりますよ。
未経験からエンジニアへ転職するための5ステップ
ここからは、未経験からエンジニアへと転職するための具体的な方法について、5つのステップにわけて解説していきます。
【ステップ1】情報を集める
まずは、エンジニアについての情報を集めましょう。
具体的には、求人をチェックすることです。
- どの程度のスキルが求められるのか
- 仕事でどんなスキルが必要になるのか
- 自分が思っていることができそうか
これら3つを最初に知っておくことで無駄がなくなります。
情報収集せず勉強を始めてしまうと、想像していたことと違うと後からわかった場合、それまでの時間が無駄になってしまいますからね。
その上、ある程度のゴールを決めることができるので、勉強のモチベーションを保つことができるようにもなります。
先の見えない勉強ってつらいもんね・・・
ダラダラと勉強し続けて、転職活動が遅れてしまってもいけませんしね。
また、このとき集めた情報は転職活動を始めようと思ったときそのまま活用することができるので、非常に効率的です。
ちなみに、情報収集には転職サイトを使うのがおすすめです。
転職サイトを使うと、スキマ時間を使って簡単に情報収集ができますからね。
【ステップ2】必要なスキルを身につける
情報収集が終わったら、必要なスキルを身に付けるために勉強を始めましょう。
ただ、ここで1つ注意点があります。
例えばWebエンジニアに転職しようとして、PHPの勉強をするため分厚い参考書を買ってきたとします。
それを毎日少しずつ読んだら勉強した!って気にはなりますよね。
でも、これではダメなんです。
エンジニアのスキルは、ただ参考書を読んで理解しただけでは身に付きません。
新卒のときですが、入社時に勉強用のテキストを渡されたので、しっかり勉強してから現場に入ったのですが、現場ではほぼ役に立たなかったという経験があります。
エンジニアのスキルを身に付けるためには、とにかく手を動かしましょう。
- Webエンジニアを目指すなら自分でWebアプリケーションを作る
- ネットワークエンジニアを目指すなら自分でネットワークの設計・構築を行う
このように手を動かすことで、入社してからも役に立つスキルが身に付くんです。
【ステップ3】書類・ポートフォリオを作成する
必要なスキルが身に付いたら、次は転職活動をするための準備です。
- 履歴書
- 職務経歴書
- ポートフォリオ
この3つを作成しましょう。
ポイントは職務経歴書とポートフォリオです。
今まで学んできたことを忘れず職務経歴書に書いてアピールし、面接にはPCを持ち込んで勉強中に作った成果物を直接見てもらいましょう。
そうすることで、以下の3つのメリットがあります。
- やる気・積極性がアピールできる
- 口だけでなく本当に勉強してきたことが証明できる
- 自分の現時点でのスキルを知ってもらえる
ただ、これは面接官がエンジニアである場合に有効な方法なので、担当者が非エンジニアだった場合には使えません。
また、担当者が忙しくて見てもらえるだけの時間を取ってもらえない場合もあります。
そのため、せっかくポートフォリオを準備してもそれを見てもらえないこともあるってことは知っておきましょう。
【ステップ4】応募して選考を受ける
ここまでの手順で、最低限の下準備はできました。
次は実際に企業の求人に応募して選考を受けてみましょう。
スキルを身に付けたら、あとは面接でうまくコミュニケーションを取れるかどうかが重要になってきます。
エンジニアって、ずっとデスクに座ってPCとにらめっこしてるイメージがあるかもしれませんが、コミュニケーションがかなり大事な職です。
そのため、面接中のコミュニケーション力は非常に重視されます。
いきなり質問に対してうまく応えるのは難しいので、未経験エンジニアが絶対面接で質問される2つのことを参考に、ある程度の準備はしておくことをおすすめします。
【ステップ5】条件等の確認を行う
面接を受けた結果、内定が出たとします。
「これで転職活動終了だ!」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
ここに落とし穴が潜んでる場合があるんです。
内定が出たら、早く転職活動から開放されたいからと言って、少し懸念点があってもそのまま内定を受け入れてしまいがちです。
内定が出たときはその嬉しさで、「それくらいならまぁ我慢できるかな・・・」と考えてしまいますが、いざ働き始めてしばらくして冷静になると「やっぱ無理!」となってしまう訳ですね。
その結果、それが原因ですぐ辞めてしまうんです。
そうならないためにも、条件面についてはしっかりと確認して、懸念点は全て解消しておくようにしましょう。
未経験エンジニアが失敗する転職とは?
「せっかく頑張って勉強して未経験からエンジニアへと転職しても、すぐに辞めてしまった」
こうなってしまうと困りますよね。
エンジニアに転職して失敗だったと感じるのは、だいたいの場合以下のようなときです。
- 仕事がつまらない
- 仕事内容が難しくて、ついていけない
しかし、これらは転職前にある程度対策ができるんです。
その方法について解説していきますね。
【失敗のパターン①】仕事がつまらなくて辞めてしまう
エンジニアになりたくて勉強して転職したのに、いざ仕事を始めてみると思っていたのと違うってパターンです。
これは本記事でご紹介した「【ステップ1】情報を集める」が不足している可能性が高いです。
その会社は、本当にあなたがやりたかったことができる会社ですか?
- やりたかった工程と違う
→上流工程がしたかったのに運用の仕事になったなど - やりたかった技術に触れることができない
→PHPが使いたいのにRubyを使わないといけないなど
仕事内容が元々考えていたことと違ったら、やっぱりつまらなく感じてしまいますよね?
そうならないためにも、情報はしっかり集めて企業研究を入念に行いましょう。
企業研究と言っても、そんなたいそれたことをする訳ではありません。
その会社はどんな仕事をしていて、自分が入社したらどんな仕事をすることになるのかをしっかり押さえておけばOKです。
もし、転職サイトを見ただけではイマイチわからないと感じたときは、転職エージェントを活用するといいですよ。
わからないことがあれば質問して、より詳しい情報を知ることができるので、ミスマッチが起こる可能性が一気に低くなります。
【失敗のパターン②】仕事内容が難しくて、ついていけず辞めてしまう
仕事内容が思っていた以上に難しくて、ついていけずに辞めてしまうパターンもあります。
ちなみに、私は一度このパターンで入社3日で辞めたことがあります・・・
こうならないための対処方法は2つあります。
- 何があっても困らないくらい高いスキルを見に付けておく
- 気軽に質問できる環境か聞いておく
1つ目は非常にシンプル。
自分のスキルが高ければ、ついていかないなんて事態に陥ることはありません。
とは言え、未経験者でそこまで高いスキルを身に付けるのは難しいですよね?
そのため、必然的に2つ目の方法を選ぶことになります。
わからないことがあったとき、質問できる環境なのかどうかです。
仕事をしていると、どうしても自分で調べてもわからない部分ってのが出てきます。
そういうとき、気軽に質問できるかどうかは非常に重要です。
もし、質問しようとしても話しかけづらい空気だったら困りますよね?
そういう空気でも質問するしかないので頑張って質問するも、それで冷たくされたら辛いですよね・・・
そうなってしまうと、次から質問もまたしづらくなって、仕事が進まないという負のループに陥ってしまいます。
まさに私がこれでした。
この環境で働き続けるのは無理だと思いましたね。
そうならないためには、入社前にしっかりと確認をすることが大事です。
本記事でご紹介した「【ステップ5】条件等の確認を行う」ですね。
- 気軽に質問できる環境・雰囲気か
- OJTのように専属の先輩が付いてくれるのか
- 仕事はチームで進めていくのか、個人で進めていくのか
- 配属されるチームメンバーはどんな人達か
このあたりのことを確認しておきましょう。
私は一度失敗してから、必ずこれらの質問をするようにしています。
【注意】未経験エンジニアの給料は低い
ここで1つ注意点があります。
たしかに、スキルが高いエンジニアは、かなりの高収入であることが多いです。
しかし、残念ながら実務未経験者はエンジニアに転職したとしても給料が低いんです。
エンジニアの世界は、基本的に実力主義です。
そのため、経験を積んでスキルが上がればそれだけ給料もどんどん上がっていきます。
逆に、せっかくエンジニアになっても、成長しなければ給料は上がっていかないので注意してください。
エンジニアに向いている・向いていない人の特徴
エンジニアは、日々自分で勉強していく必要があります。
そのため、自分で物事を学ぶことが苦痛な人には向いてません。
逆に、自分のスキルを伸ばすことにやりがいを感じる人はエンジニアに向いています。
エンジニア目指して勉強しているとき、どう感じましたか?
「楽しい!」と感じたなら、あなたはエンジニアに向いているかもしれません。
逆に苦痛に感じたなら、残念ながらあなたはエンジニアに向いていません。
一生その苦痛な時間を続けることになりますからね・・・
まとめ:未経験からでもエンジニアに転職できます!
未経験からでも、エンジニアへ転職することはできます。
ただし、誰でもなれるわけではなく、事前にしっかりと準備が必要になります。
未経験からエンジニアへと転職するための方法は、以下の通り。
- 情報収集をする
- スキルを身に付ける
- 転職用の書類を作成する
- 応募して選考を受ける
- 条件等の確認を行う
ぜひ参考にて、転職活動に役立ててください!