SESの会社ってあんまり評判よくないけど、実際どうなの?
このような疑問にお答えします。
SESの会社のいいところは、入社するためのハードルが低いことです。
つまり、SESの会社であれば、全くの未経験の人でもエンジニアへと転職することができる可能性が高いのです。
しかし、いいことばかりではなく、その一方でデメリットも存在します。
そのため、決して全員にオススメできる訳ではありません。
本記事では、SESの会社への転職について詳しく解説していきますので、これから転職活動してエンジニアを目指す方はぜひ最後まで読んでください。
- SESの会社のメリット・デメリット
- SESの会社をうまく活用する方法
そもそもSESとは?
SESとは、System Engineering Serviceのことで、特定の業務に対してエンジニアのサービスをクライアントに提供するという委託契約の1種です。
SESの会社は正社員としてエンジニアを採用し、エンジニアはクライアント先で派遣社員として働く場合がほとんどです。
体感ですが、転職サイトで表示される求人の半分近くがSESの会社のように思えます。
ネットワークエンジニアなどのインフラ系のエンジニアは、特にSESの会社が多いです。
SESのメリットとデメリット
SESの会社には、以下のようにメリット・デメリットが存在します。
- 入社するためのハードルが低い
- いろいろな現場を経験できる
- 帰属意識が低くなる
- 給料が低くなりがち
- 現場と自社でギャップを感じてしまう
- 仕事の頑張りが上司に直接評価されない
それぞれ詳しく解説します。
SESのメリット
実務未経験の場合、エンジニアとして採用されるのは結構ハードルが高いです。
しかし、SESの会社は、他の会社に比べて入社するためのハードルが低く、実務未経験でもエンジニアとして採用される可能性が高いです。
また、SESの場合1つの現場で働き続ける必要はありません。
もちろん、会社とクライアントとの契約内容次第ではありますが、3ヶ月更新の場合が多いです。
そのため、もし現場が合わないと感じたら、自社に相談することで更新のタイミングに別の現場へと移ることができます。
自社業務の場合、あわなければ転職するしかありませんが、SESの場合は会社を辞めなくても別の現場で働くことができるメリットもあります。
参考:SESの会社に入社しやすい理由
なぜ実務未経験だとエンジニアとして採用されるのが難しいのでしょうか?
それは、お金を稼ぐことができない(お金を稼げるようになるまで時間がかかる)からです。
実務未経験者が勉強しただけでは、一人前の仕事をすることができません。
つまり、最初は会社にとって赤字になるのです。
逆に、実務経験者であれば、入社してすぐに稼いでくれます。
そのため、どうしても未経験者はハードルが高くなってしまいます。
しかし、SESの会社は別です。
クライアントにエンジニアを派遣するだけで利益を出すことができます。
少し言い方が悪いですが、最低限の知識・スキルさえあれば、あとはクライアント側で育ててくれますからね。
だからこそ、未経験者でも採用されやすいのです。
SESのデメリット
所属はSESの会社ですが、現場はお客様先です。
そのため、働いているうちに自社のために働いているという帰属意識が全くなくなってしまいます。
また、現場で同じ仕事をしているにも関わらず、給料やボーナスが安かったり休日が少なかったりと、プロパー(クライアントの正社員)の人とのギャップを感じてしまいます。
このギャップに不満を感じてしまう人が多いのも事実です。
正直、私も不満を感じてました。
現場の業務以外にも、自社の業務が別にありますし、どれだけ業務を頑張っても、自社の上司にその頑張りが直接評価されないというのも大きなデメリットですね。
SESの会社をうまく活用する方法
このように、SESの会社はデメリットが結構大きいのが事実です。
そのため、ずっと働き続けるのは辛いと感じる人が多いのではないでしょうか?
しかし、メリットの部分をうまく活用することで、大きなプラスになるのです。
SESのメリットは「入社のしやすさ」と「いろいろな現場での経験」です。
これまでもお話してきましたが、エンジニアとして採用されるには、現場での経験が必要になります。
しかし、現場での経験がないからエンジニアとして採用されないというのが現実です。
その問題を解決できるのがSESの会社です。
入社へのハードルが低いため、経験がなくても採用されやすく、入社さえすれば現場で実務経験を積むことができます。
また、いろいろな現場で経験を積むことができるので、自分が将来的に有利になるような現場を希望しましょう。
数年の間、エンジニアとして現場での実務経験さえ積めば、もうあなたは未経験者ではありません。
実務経験のあるエンジニアとして転職活動に取り組むことができるのです。
デメリットでお話したような不満は絶対に出てくるでしょう。
でも、ずっと働き続けるわけではなく、我慢するのも数年だけの間とわかっていればまだ我慢できますよね?
数年間だけ我慢して、経験者エンジニアとしての肩書を手に入れましょう。
まとめ:未経験からエンジニアを目指すにはSESがおすすめ!
SESの会社には、以下のようなメリット・デメリットが存在します。
- 入社するためのハードルが低い
- いろいろな現場を経験できる
- 帰属意識が低くなる
- 給料が低くなりがち
- 現場と自社でギャップを感じてしまう
- 仕事の頑張りが上司に直接評価されない
いろいろな現場を経験して、とにかくスキルアップがしたいという考えの人にとってはSESの会社はいい環境です。
しかし、そうではない人にとっては、不満を多く感じてしまいます。
そのため、SESの会社で数年の間エンジニアとしての実務経験を積んだあと、経験者として転職するのがオススメです。
エンジニアとしての仕事もわかっているため、転職活動のとき会社選びも確認すべきポイントが明確になっていて失敗する可能性が低くなります。
未経験からエンジニアを目指す人は、まずSESの会社に入社して数年経験を積んで経験者の肩書を手に入れて、それから本命の会社の選考を受けるのが成功率の高い転職方法です。