リモートワークに憧れるけど、ネットワークエンジニアは無理だよね・・・
たしかに難しいですね・・・
でも、方法がない訳でもないんですよ?
ネットワークエンジニアは、直接機器を触る必要があるため、どうしてもリモートワークが難しい職業です。
- ドキュメントを作る
- コンフィグを作る
- コンフィグの検証をする
このような仕事であればリモートでもできますが、それ以外は難しいです。
配線と設定だけしておけば、ネットワーク機器に自宅から接続することはできますからね。
では、やっぱりネットワークエンジニアでフルリモート勤務は無理なのでしょうか?
結論から言うと、一般的なネットワークエンジニアとしてフルリモート勤務はほぼ無理です。
しかし、ネットワークエンジニアとしてのスキルを活かして、クラウドに強いエンジニアへとスキルアップすることでフルリモート勤務ができる可能性が出てきます。
本記事では、ネットワークエンジニアがスキルアップすることでフルリモート勤務できる可能性について解説していきます。
どうしてもフルリモートで働きたいと考えてるネットワークエンジニアの方は、ぜひ参考にしてください!
ネットワークエンジニアがフルリモートで働くのが難しい理由
ネットワークエンジニアがフルリモートで働くのが難しい理由は、ネットワーク機器を直接操作する必要があるからです。
- 電源をON/OFFにする
- LANケーブルを抜き挿しする
これらの作業は、直接機器を触らないと絶対にできません。
そのため、ネットワークエンジニアは出張も多くなりがちです。
クライアントのネットワーク機器を触るためには直接現地へ行かないといけませんからね。
とは言え、それ以外の作業はリモートでも可能です。
- ドキュメントを作る
- コンフィグを作る
- コンフィグの検証をする
これらもネットワークエンジニアの大事な仕事ですが、どこでもできますよね。
ネットワーク機器に設定と配線だけしておけば、SSH接続ができるので自宅からでもコンフィグの変更や検証が可能。
ただ、検証の中でケーブル抜き挿しが発生することもあるので、やはり100%リモートで完結する訳でもありません。
半リモートくらいなら可能ですが、フルリモートとなると難しいです・・・
ネットワークエンジニアがフルリモートで働くには?
ネットワーク機器を扱うネットワークエンジニアがフルリモートで働くのは非常に難しいです。
それでもフルリモート勤務を諦めきれないあなたのために、フルリモートで働くための方法を3つご紹介します。
- プログラミングを勉強してプログラマとして転職する
- 経験を積んで上流工程を任されるようになる
- クラウド技術を身につけてクラウドエンジニアとして働く
これら3つの方法について詳しく見ていきましょう。
プログラミングを勉強してプログラマとして転職する
まず1つ目はプログラミングを勉強して、プログラマとして転職する方法です。
それもうネットワークエンジニアじゃなくない?
まぁたしかにネットワークエンジニアではないですね。
でも、ちゃんとした理由があるんです。
実際に転職活動をしていたとき、プログラマとしての面接を結構な数受けてきました。
そのとき感じたことは、小さな会社だとネットワークに詳しい人がほぼいないってことです。
そのため社内のネットワークは、言い方悪いですが一般家庭に毛が生えた程度のものが多かったです。
私はネットワークエンジニアとして働きながら独学でプログラミングを勉強して、プログラマへと転職したのですが、面接でネットワークの面倒も見てほしいと言われることが非常に多かったです。
つまり何が言いたいかと言うと、未経験でプログラマへと転職するときにネットワークの知識のおかげで少し有利になるということです。
大きい会社だと、専門の部署があるので有効ではありませんが、小さい会社には効果的です。
実際、私も今の会社でプログラマとして働いていますが、社内SEとして社内インフラの面倒も見ています。
プログラマとして実力がつけば、フルリモートで働くのはそう難しいことではありません。
ただ、プログラミングスキルをしっかり身に付けないといけないのと、ネットワーク関連のことから完全に離れてしまうので、正直この方法はあまりおすすめできません。
もしプログラミングに興味があるなら、挑戦してみるのもありですよ。
経験を積んで上流工程を任されるようになる
2つ目はネットワークエンジニアを極める方法です。
上流工程、特に設計ができるエンジニアになることで、フルリモート勤務できる可能性が上がります。
設計工程は、構築などの工程と違って基本的にはリモートで完結するため、ネットワークエンジニアの中で最もフルリモート勤務に近いと言えます。
ただし、ネットワークの設計ができるようになるためには、かなりのスキルと経験が要求されます。
そのため、数年間は現場で実務経験を積む必要があり、すぐにでもリモートで働きたいという願いを叶えることはできません。
また、クライアントの打ち合わせで客先に出向くことがあるかもしれませんし、必要に応じて機器を使った検証もすることになるため、100%フルリモート勤務ができるかは会社によります。
最近は打ち合わせもリモートで行う場合も増えてきてますし、しっかりとした検証用のラボがある会社だと、検証もほぼリモートで完結しますからね。
ただ一応可能性自体はあるので、今後もネットワークエンジニアとして働き続けながらいずれリモートで働きたいという考えであれば、この方法が堅実です。
設計工程を意識してスキルアップを目指しましょう。
クライド技術を身につけてクラウドエンジニアとして働く
3つ目はクラウド技術を身につける方法です。
具体的には、AWSやGCPなどですね。
昨今は、インフラ環境を自社で持つのではなくクラウド上に持つ企業が増えてきています。
インフラ環境をクラウド上に移すと、初期費用やランニングコストが抑えられるだけでなく、わざわざデータセンターへ行って作業をすることなく自社内のPCから構築することもできます。
企業側にとってもメリットが大きいです。
そのため、クラウド技術を身につけたインフラエンジニア、つまりクラウドエンジニアの需要は非常に高いんです。
エンジニアからしても、わざわざデータセンター等に行かず自宅で構築作業ができるので、かなり嬉しいですよね。
ネットワークエンジニアとは少し違ってきてしまいますが、フルリモート勤務したいのであれば選択肢に入れるのもありですよ。
ちなみに、私としてはこのクラウドエンジニアを目指すのが3つ方法の中で一番おすすめです。
その理由についてはこれから解説していきますね。
ネットワークエンジニアがクラウドについて学ぶメリット
3つの方法のうち、なぜネットワークエンジニアがクラウドエンジニアを目指すべきなのか?
答えは簡単、ネットワークエンジニアとしての知識が(一部ですが)活用できるからです。
例えば、AWSを使ってインフラ環境を構築する際、通常のネットワークと同じく耐障害性だったり安全性を考えて構築する必要があります。
他にもACLの知識だったり、IPアドレスやサブネットの知識だったりネットワークエンジニアにとって基本となるスキルが多いんです。
もちろんAWS等については学ぶ必要がありますが、ベースとなるインフラの知識を活かしつつ学習を進めることができるので、学習のハードルはかなり低くなります。
ネットワークエンジニアがクラウドについて学ぶ大きなメリットですね。
ネットワークエンジニアがフルリモートで働くための方法まとめ
直接ネットワーク機器を触る必要があるため、基本的にネットワークエンジニアがフルリモートで働くことは難しいです。
そんなネットワークエンジニアがフルリモートで働くための方法は、以下の3つ。
- プログラミングを勉強してプログラマとして転職する
- 経験を積んで上流工程を任されるようになる
- クラウド技術を身につけてクラウドエンジニアとして働く
ネットワークエンジニアとして働き続けたいのであれば、上流工程(特に設計)を任されるくらいスキルを上げることができれば、可能性はあります。
ただし、この方法はかなり時間がかかる上に難易度も高いです。
そのため、できるだけ早くフルリモートで働きたい場合は、他2つの方法を選んだ方がいいです。
他2つの方法を比較すると以下の通り。
プログラミングを学ぶ | クラウドを学ぶ | |
---|---|---|
スキルの学びやすさ | 難しい | 比較的学びやすい |
転職のしやすさ | かなり難しい | 比較的転職しやすい |
フルリモート勤務のしやすさ | フルリモートの会社が多い | まだあまり多くない |
確実にフルリモート勤務したいのであればプログラミングを学ぶ方がいいですが、実務未経験者の転職はかなり大変です。
実務未経験者に厳しい業界です・・・
クライドエンジニアの場合、ネットワークエンジニアとしての経験がある分スキルも学びやすい上、転職活動でも有利に働きます。
フルリモート勤務できる会社もどんどん増えてきてはいるので、こちらの方法が個人的にはおすすめです。